特別講演
小早川 信一郎(こばやかわ しんいちろう)

略歴
1988年 | 東邦大学医学部卒業 |
1996年 | 大森赤十字病院眼科 副部長 |
2003年 | 東邦大学医学部 助手 Oklahoma Health Science center |
2006年 | 東邦大学医療センター大森病院 講師 |
2010年 | 東邦大学医療センター大森病院 准教授 |
2014年 | 日本医大多摩永山病院 診療部長 |
2016年 | 日本医大多摩永山病院 病院教授 |
2018年 | 日本医大武蔵小杉病院 診療部長・病院教授 |
白内障(手術)の今を語ろう
日本医科大学武蔵小杉病院 小早川 信一郎 先生
白内障手術という分野に属するトピックスは年々拡大している。切開法や超音波乳化吸引術の手技、術中合併症への対応など従来白内障手術という範疇で議論されていたトピックスは、既に狭義の白内障手術に分類されている様に思える。21世紀になり術後眼内炎が大きく語られ始めてから、白内障手術という範疇は拡大し、様々な他分野とコラボするトピックスが取り上げられる様になった。術後眼内炎は感染症、眼内レンズ二次挿入術は硝子体手術、多焦点眼内レンズは眼光学、の様にそれぞれ異なった分野と白内障手術がコラボして議論が形成されている。このことは、以前にも増して白内障手術が眼科診療の中で普遍的な地位を確立したという証拠なのかもしれない。本発表では、現在の白内障手術、白内障も含んで様々なトピックスを取り上げたい。