特別講演
前田 直之(まえだ なおゆき)

略歴
1984年 | 高知医科大学 卒業 大阪大学医学部眼科学教室 入局 |
1986年 | 大阪船員保険病院眼科 医員 |
1989年 | 国立大阪病院眼科 医員 |
1992年 | 米国ルイジアナ州立大学医学部 眼科リサーチフェロー |
1995年 | 大阪大学医学部眼科学教室 助手 |
1999年 | 大阪大学医学部眼科学教室 講師 |
2001年 | 大阪大学大学院感覚機能形成学教室 助教授 |
2004年 | 大阪大学大学院視覚情報制御学寄附講座 教授 |
2017年 | 湖崎眼科 副院長 |
進化が続くソフトコンタクトレンズの現況
湖崎眼科 前田 直之 先生
我が国では、過去にハードコンタクトレンズが圧倒的なシェアを誇っていたものが、その後ソフトコンタクトレンズが逆転して久しい。これには、ソフトコンタクトレンズが長足の進化を遂げ、安全性、有効性、利便性、および快適性の向上のためにさまざまな改善が加えられ、その結果コンタクトレンズ装用者が大幅に増加した事が関連していると考えられる。
具体的な進化としては、グループIV素材の登場による頻回交換および1日使い捨てという装用スケジュールへの移行、それに伴うレンズケアの変化、トーリック・遠近両用など付加価値を持つ光学デザインの出現、シリコーンハイドロゲル素材の登場と改良、contact lens discomfortに対する対策などが挙げられる。
そこで、本講演では、これらの進化を振り返り、ソフトコンタクトレンズの現況と今後をまとめてみたい。